マラケシュ アラウィ朝

バヒア宮殿 Palais de la Bahia

19世紀のアラウィ朝・ムハンマド4世からアブドゥル・アジズ王の時代の首相(vizier)の宮殿。
Si Moussaの建てた宮殿部分の隣に、息子Ba Ahmedが建てたさらに豪華な宮殿が建っています。
Ba Ahmedはモロッコ王国から腕利きの職人を集め、最上級の材料でこの宮殿を造らせました。 メクネスから大理石が、ティトゥアンからタイルが運ばれ使われたといいます。大理石やZellijタイルが敷き詰められた中庭には美しい円柱や 水盤が置かれ、主賓室が面し、アトラスシーダー材の天井にはアラベスクの彫刻が刻まれ、実に見事です。この部屋は一時、彼の妾の部屋でもありました。 その奥には、広くて明るい中庭があり周囲に4人の妃と側女の部屋や、息子たちの勉強部屋や祈りの部屋があります。
モロッコがフランスの保護国であった時代にはリョーテイ将軍(Lyautey)も、また、現在の国王もときどき宿泊します。

Bert Flint Museum (Musee Tiskiwin)

マラケシュの19世紀の伝統的な作りの邸宅が博物館として開放されています。
モロッコ人の恋人を持つオランダ人・民族学者Bert Flintが1950年代ここに住み、モロッコのスース地方やサハラ地方
の民族衣装やジュエリー、絨毯、農具などをコレクションしていました。
アンチ・アトラス地方のジュエリーやダガー(刀)、リーフ地方の壺、オート・アトラス地方のカーペットなども展示されて
います。

ダル・シ・サイド Dar Si Said

バヒア宮殿のすぐ近くにあります。もともとは首相のBa Ahmedの弟の邸宅として19世紀の後半に建てられ、今は博物館になっています。 Zellijタイル、複雑な石膏芸術、彫刻が刻まれ彩られたドーム、扉、壺、カーペット、衣装、ベルベル人の生活様式、等々、一見の価値がある博物館です。

髪飾り、イヤリング、ネックレス、指輪、fibulas(ブローチのような刺す形のもの)、ブレスレット、アンクレットなどのジュエリーも面白いです。こういったジュエリーには、彫金やニエロ(黒金)やエナメルで装飾が施され、宝石・貝・サンゴ・琥珀・コインが散りばめられているのが特徴です。長方形、三角形、ひし形、円、クロス、ジクザクがベルベルの基本的なモチーフです。象徴的な意味を持つものもあります。例えば、片手の指につける5つのリングは生命、創造性、幸運の意味を持ちます。アラベスクや花のデザインは、ムーア人の正典から取られました。ユダヤ人職人から伝えられた技術のおかげで、都市にも地方にも精巧なジュエリーデザインが発展し、地方ごとに伝統的なジュエリーが展示されています。